自己モニター障害特性群とは何か?【発達障害(アスペルガー症候群)に関する用語の説明】 | taisei's lifestyle produce
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自己モニター障害特性群とは何か?【発達障害(アスペルガー症候群)に関する用語の説明】

どうもtaiseiです。

今回は「自己モニター障害特性群とは何か?」というテーマでお話していこうと思います。

 

「自己モニター」というのは、自分の状態を自分で監視することを意味しています。

そのため、例えばですが、「私は料理をしています」とか、「私は今、疲れている状態です」とか、「私はこだわりが強い特性を持っています」などと言うように、自分のことを言語的に表現することができます。

 

つまり、自己モニターというのは、飢餓感や疲労感のように、基本的な身体感覚の水準で自分の状態に気がつくことができたり、自分の姿勢や動きを自覚したり、自分の感情や気分、あるいは行動特性について自覚することを言うわけですが・・・

一般的な人は、こうした自己をモニタリングすることが可能なんですよね。

 

また、ある課題や問題が出されたときに、「これは自分にできることだな」とか、「これは自分にはできないことだな」などと、自己の能力に関する予測的な判断をすることも、一種の自己モニターに含まれ、こうしたことも、一般的な人は問題なく行うことができます。

 

しかし・・・

アスペルガー症候群の人の場合、このような自己モニターの機能に障害があり、自己をモニタリングすることが難しいです。

 

ではなぜ、アスペルガー症候群の人は、自己をモニタリングすることが難しいのか?というと、それは・・・

シングルフォーカス特性とハイコントラスト知覚特性、の2つが原因となっている可能性が高いからですね。

 

(シングルフォーカス特性と、ハイコントラスト知覚特性に関しては、以下の記事で詳しく記載していますので、参照してみてください↓↓)

シングルフォーカス特性とは何か?【発達障害(アスペルガー症候群)に関する用語の説明】

 

ハイコントラスト知覚特性とは何か?【発達障害(アスペルガー症候群)に関する用語の説明】

 

シングルフォーカス特性によって、自己モニターの機能が障害される理由ですが、それは、「1つの対象に向けている間は、自分の心や体の状態に対して、同時に注意を向けることができないから」であると言えます。

 

アスペルガー症候群の人の多くは、何かに集中している間というのは、周りの状況を全く無視しているように見えることがあるわけですが、実はこうしたことは、周囲に対する外的な感覚だけでなく、身体的・感情的な内部感覚にも及んでいるんですよね。

 

こうした話を聞いた人の中には、「だったら、対象を意識することなく、たんに自己の状態のみに注意すれば、自己モニターが可能になるのでは?」っと思う人もいるでしょうが、実際はそう簡単にできません。

 

なぜかというと、自己の状態に意識が捕らわれると、シングルフォーカス特性によって、今度は自己認識だけに捕われるようになってしまうからですね。

 

本来であれば、自己の状態というのは、目標や外界の状況との関係の中で意味を持つわけですが・・・

アスペルガー症候群の人の場合、「自分の状態を知る」ということだけが目標として一人歩きしてしまうので、今度は些細などうでもいい体調の変化や気分の変動に一喜一憂して、現実の課題に向かえないという状態に陥ってしまいやすいです。

 

 

では次に、ハイコントラスト知覚特性によって、自己モニター機能が障害されてしまう理由ですが、それは、「グレーゾーンの知覚が適切にできないことで、微妙な内的感覚を把握することが難しいから」であると言えます。

 

ハイコントラスト知覚特性があるアスペルガー症候群の人の場合、例えば疲労に関して言えば、実際の状態はどうであれ、感覚としては「元気一杯」と「疲れて動けない」のどちらかしかありません。

 

そのため、「元気一杯」と「疲れて動けない」の間にある、「万全ではないものの元気はある」「普通だ」「だるい」「疲れてきたが、動けないほどではない」などの、微妙な感覚を自覚しにくくなるわけですね。

 

しかし、こうした微妙な感覚が自覚できなくなってしまうと・・・

多少疲れていても「元気一杯」で好きなことを始めてしまい、その結果として疲労がたまると、今度は突然「疲れて動けない」という状態になってしまう可能性が高いです。

 

そして、そのまま少しずつ疲労が回復したとしても、「元気一杯」の状態に復活するまでには時間がかかりますので、その間はずっと、「だらだらどんより」して過ごすことになってしまうわけです…。

 

ちなみに、この「だらだらどんより」している状態というのは、「うつ状態」と誤診されてしまうケースがよくあるそうですが、実際は、必ずしも「うつ状態」とは限らず、自己モニターの障害から来る問題だそうです。

 

このように、ハイコントラスト知覚特性は「グレーゾーンを認識することができない」ために、内部感覚においても問題を生じさせてしまっています。