シングルレイヤー思考特性とは何か?【発達障害(アスペルガー症候群)に関する用語の説明】 | taisei's lifestyle produce
理想とするライフスタイルを実現しよう!

シングルレイヤー思考特性とは何か?【発達障害(アスペルガー症候群)に関する用語の説明】

どうもtaiseiです。

今回は「シングルレイヤー思考特性」について、お話したいと思います。

 

シングルレイヤー思考特性というのは、情報処理を並行して行うのではなく、一度に一つの水準でしか処理することができない特性のことを言います。

 

例えばですが、一般的な人と、アスペルガー症候群の人が洋服店で、様々な洋服を見ていたとします。

 

まず最初に、一般的な人が洋服を見たときに、頭の中で、視界にうつっている情報をどのように処理するのか?、を見ていきたいと思いますが・・・

一般的な人は、洋服を見たときに、視界にうつるあらゆる情報を同時に処理しているんですよね。

 

「洋服を見る」と言っても、得られる情報はたくさんあります。

例えばですが、洋服のデザイン、色、形、大きさ、洋服の値段、作られた場所、生地の厚さなど、洋服を見るだけでも様々な情報を得ることができるわけですね。

 

そして、こうしたあらゆる情報を、一般的な人は、単に並列的に情報を処理しているのではなく、バックグラウンドで自動的に処理しています。

 

このような情報の処理方法を、「多層性を持った思考」と言います。

 

「多層性を持った思考」ができると、洋服の色や形、匂いや重さ、などといった物理的な情報だけが、並列的に処理されるわけではなく、値段はいくらぐらいするのか?(経済的な側面)、誰が所有しているものなのか?(所有関係の側面)、自分が見ている洋服が、その場所に置かれている理由や、その洋服を手に取ることで、他の人はどう思うのか?(社会的な側面)などの、あらゆる側面に関する情報を、並列的に処理することができるわけです。

 

(※ちなみに一般的な人は、「多層性を持った思考」を無意識的に行っているので、そもそも自分が、一度にあらゆる情報を処理しているという感覚を持っているわけではないです。)

 

しかし・・・・

アスペルガー症候群の人の場合、洋服を見たとしても、こうした「多層性を持った思考」を行うことができないので、一般的な人とでは、洋服の捉え方が違っていきます。

 

例えばですが、アスペルガー症候群の人が洋服を見たとき、最初に洋服の物理的な特徴(洋服の色や形、匂いや重さなど)に注意を向けて情報を処理し始めたとすると、その瞬間から、他の側面の情報を並列的に処理することができなくなるということです。

 

そのため、洋服店で売っている洋服を見たときに、試着室があるにも関わらず、売っている洋服をその場で着始めたり、堂々と異性の洋服を眺め始めたりする可能性があるわけです。

 

一方で、一般的な人であっても、「売っている洋服をその場で着る」、とか「堂々の異性の洋服を眺める」、といった考えが生まれる可能性はあります。

 

 

ただですね・・・

そういった考えが、頭の中で生まれたとしても、実際に行動に移すようなことは、まずしないでしょう。

 

なぜなら、試着室があるにも関わらず、売っている洋服をその場で着始めたり、堂々と異性の洋服を眺め始めたりする、といった行為が、周囲の人や、お店側に対して迷惑な行為にあたると、理解できるからです。

 

つまりこの場合、一般的な人は、洋服を見たときに、物理的な情報だけでなく、社会的な情報も並列的に処理していると言えるわけですね。

 

 

それから、シングルレイヤー思考が働くことによって、発生する問題として、優先順位の決定が上手くできないという点があげられます。

 

例えば、一般的な人が職場で仕事を依頼されたときには、納期や難易度、お客様との関係など、仕事に対してあらゆる側面を考慮しようとします。

 

そのため、「納期は短いけど、簡単な作業で終わらせることができるし、他の仕事の方が重要だから、この仕事は後回しにしよう」とか、「納期までまだ時間はあるけれども、お客様に密接する仕事で、いつ頃終わらせることができるか?予測がつかないから、この仕事を先にしよう」など、あらゆる側面を考慮して、優先順位をつけているわけです。

 

このように、一般的な人は、あらゆる側面を同時に別の層で考え始め、それぞれの側面の重要度をしっかりと把握し、客観的に比較することで、優先順位をつけることができるわけですが・・・

 

アスペルガー症候群の人にとって、そのような思考をするのは難しいです。

 

なぜなら、先ほども言った通り、あらゆる側面の情報を並列的に処理することができないからですね。

 

そのため、仕事を依頼されたとしても、納期という側面だけで、仕事の優先順位をつけてしまい、最終的に、お客様と密接する仕事が終わらず、トラブルになってしまうということが起こり得ます。

 

 

また、さらに言うと、アスペルガー症候群の人は、シングルレイヤー思考特性によって、集団に対する帰属意識がないと、判断されるケースが多いです。

 

例えば、とある人が試験のカンニングをしていた場合、当然ですが、見過ごすことなく注意しようとするかと思います。

 

しかし、仮に試験のカンニングをしていたのが、友人であった場合、一般的な人であれば、注意をせずに、見過ごす可能性が高いです。

 

なぜなら、一般的な人は、試験のカンニング行為だけで、人を評価するのではなく、違反して行為をしたのが、身内なのか?それとも、他所者なのか?といったように、試験のカンニング行為とは異なった次元をも考慮して、評価を下そうとするからですね。

 

こうしたことから、一般的な人は、「大人の論理」というものを共有して理解しているので、帰属意識があると見られます。

 

逆に、アスペルガー症候群の人の場合は、こうした出来事が起こった時に、「正しい行為なのか?」それとも、「正しくない行為なのか?」という次元でしか考えられません。

 

そのため、例えカンニング行為をしたのが、自分の身内だとしても、正しくない行為をしていると判断して、注意を呼びかけようとするわけですね。

 

ただ・・・

このようなことを繰り返していれば、一般的な人から嫌われる可能性が高くなってしまい、仲間や集団といったものから、除け者にされてしまう恐れもあります。

 

なので、こうしたことが起こらないように、アスペルガー症候群の人は、できるだけ注意して欲しいと思います。